停電して気づいた電気なしじゃ生きられない現実と最低限の備え
「電気に頼らない生活をしたい」なんて思っても、今の暮らしでは無理ゲーに近い。
東日本大震災のとき、実際に停電になって、しばらく電気なしで生活する羽目になった。
そのとき痛感したのは、「自分がいかに電気に依存していたか」と「短期間なら何とかなるけど、長期はキツイ」ということ。
水道も医療機器も、電気がなければ動かない。
現在のライフラインは電気前提で作られている。
家中を見渡せば「電気がないと動かないモノ」だらけ
照明、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、炊飯器、電子レンジ、掃除機、ファンヒーター。
さらに、テレビ、スマホ、パソコン、プリンター、DVDプレイヤー……。
便利さに慣れ切った現代人は、ひとつ動かなくなっただけで「不便!」と感じる。
オール電化住宅なんて、停電すれば家全体がただの箱になる。
停電時の代替手段を考えてみた
・照明:ロウソク、懐中電灯
・冷蔵庫:クーラーボックス+氷(冬なら不要)
・洗濯機:タライと洗濯板
・エアコン:ウチワ、扇子
・炊飯器、電子レンジ:ガス調理
・掃除機:ほうき+ちり取り
・暖房:反射式石油ストーブ、みゃんこ(ペットのぬくもり)
・ドライヤー:自然乾燥。
・テレビ、スマホ、パソコン:新聞、本、紙とペン。
こうやって見てみると、「あるにはある」けど、やっぱり効率も快適さも電化製品には勝てない。
停電に備えておきたい最低限のモノ
・懐中電灯+予備電池
・携帯ラジオ
・カセットコンロとガスボンベ
・クーラーボックス
・反射式石油ストーブ
さらに余裕があればソラーパネルや発電機もアリ。
ただし天気や燃料に左右されるので万能ではない。
電気なし生活に少しずつ慣れておく
人間って、いちど便利さを味わうと、不便さを受け入れられなくなる生き物。
だからこそ、普段から「電気なしでできること」を少しずつ試しておくのが防災にもつながる。
たとえば、たまには手洗いで洗濯してみる、紙とペンで日記を書く、昼間は自然光だけで過ごす……。
こういう小さな練習が、いざというときに命と生活を守ることになる。
イラスト:「イラストAC」k-factry
投稿:2021.11.10 水曜日