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選ばなかった未来は心のどこに残るのか?

あの時もし……別のほうを選んでたら、今どうなってたと思う? 👀「えっ?……急にどうしたの」 いや、なんとなくなんだけど、失敗しない人生より、選ばなかったほうの人生が気になることってない? 👀「それって、後悔ってこと?」 う~ん、後悔とはちょっと違うんだよね……別に今が不幸なわけでもないし、間違った選択をしたとも思ってない、ちゃんと自分で決めたことだし……でも、ときどき思うんだ、心のどこかに「もう一人の自分」がいる感じがするって……。 👀「んっ?もしかして、あの時挑戦してたら、別の自分がいたかもしれないって話?」 そう、今の人生を否定したわけじゃない、でも、選ばなかった未来って、完全に消えた気がしないんだ。 👀「ふ~ん……じゃあ消えてないなら、どこかにあるのかもしれない」 それが知りたいんだよね、選ばなかった未来って、心のどこに残るんだろう? 👀「じゃあ、一緒に探してみようよ」 選ばれなかった未来は本当に消えているのか? う~ん、そんなに簡単に見つかるかな? 👀「だってさ、自分では消えない気がするんでしょ?」 うん、たとえば、あの時挑戦していたら――、あの人に本音を言っていたら――、あの仕事を断っていたら――、もしかしたら、今とは違う景色を見ていた気がするんだよね。 👀「でも現実には、こっちを選んんだ」 そう、迷ったけど、最終的には自分で選んだんだ、誰かに押しつけられたわけでもないし……だから後悔とは少し違う、やり直したいわけでもない。 👀「なのに、ときどき浮かぶんでしょ、『もし、あっちを選んだいたら?』って」 そうなんだよね。 👀「じゃあ、やっぱりどこかにあるんだね」 心の中の未使用フォルダという居場所 いったいどこにあるんだろう? 👀「それってさ、もしかして消していないデータみたいなもんじゃない?」 消していない……データ? 👀「うん、削除はしていないけど、開いてもいないフォルダ」 ……なんとなく、それ、しっくりくるかも。 👀「選ばなかった未来は、なかったことになったわけじゃない、ただ、『実行されなかった』だけ……きっと心のどこかに『可能性』という名前で保存されたままになってる……そして、たまに通知...

ゼロリスク思考という病|不安が消えない人が動けなくなる本当の理由

これからは、安全が確認できて、絶対に失敗しなくて、確実にうまくいきそうなことだけに挑戦することにしたんだ。 👀「えっ?それって慎重なんじゃなくて……もしかしてゼロリスク思考に陥ってない?」 ゼロリスク思考?……なんか難しそうだけど、それって何? 👀「それはね、『危険が完全にゼロになるまで行動しない考え方』のことだよ」 えっ、いいんじゃない、安全第一ってことでしょ? 👀「一見そう見えるよね、でも現実では通用しない」 どうして? 👀「この世界に100%安全なものは存在しない……たとえば、仕事も、副業も、投資も、健康も、人間関係も……全部、確率の世界なんだ」 う~ん、そう言われるとそんな気もするけど……。 👀「だから、『まだ少し不安がある』って理由だけで、いつまでも動けなくなるんだ」 なぜ人はゼロリスクを求めるのか でも、なんでそんな考え方になっちゃうんだろう? 👀「理由は単純だよ、人間の脳は生き残るためにできているからね」 生き残るため? 👀「そう、人間は最悪の未来を想像できるから10%の危険を大きく感じてしまい、失敗を過剰に恐れてしまう、それはバグじゃなくて正常機能なんだ」 う~ん、そうかもしれないけど……。 👀「しかも今は、SNSで他人の失敗が山ほど流れてくる、ネガティブな情報は拡散されやすいし、専門家は常に警告している、不安が供給され続ける社会なんだ」 確かに、それはあるかも。 👀「だから、『やる気がない』んじゃない、不安が強化され続けているだけなんだ」 ゼロリスク思考がやる気を奪う理由 でも、やる気が出ない原因は怠けじゃないの? 👀「そこが誤解なんだ、ゼロリスク思考が、無意識にブレーキを踏んでいる」 無意識に? 👀「そう、ゼロリスク=完全な安心、完全な安心=危機感ゼロ、危機感ゼロ=行動エネルギーなし」 ……確かに……。 👀「皮肉だけど、人間は少し不安があるほうが集中できる、適度なリスクは、やる気の燃料にもなるしね」 本当のリスクはどっちか? でもさ、挑戦して失敗するリスクもあるよね。 👀「もちろんある、でも、もう一つのリスクもある」 もう一つ? 👀...

環境を変えるのがいちばん怖い

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人は変わりたいと思っている。 それでも、多くの場合、環境は変えない。 なぜなんだろう……。 それは、今いる場所が楽だからではない。 不満があっても、苦しくても、今の環境には「予測できる痛み」がある。 どれくらい疲れるか。 どこで傷つくか。 どんな失敗をするか。 人はそれを、すでに知っている。 環境を変えるということは、予測できない痛みに飛び込むことでもある。 うまくいかないかもしれない。 今より、もっと悪くなるかもしれない。 考え方も、価値観も、人間関係も、すべて作り直しになる。 だから人は、「今のまま」を選ぶ。 それは甘えではない。 人間として、ごく自然な防御反応だと思う。 たとえば、ブラックだと分かっている仕事でも、すぐに辞められない人は多い。 毎日つらくて、理不尽だと感じていても、やめた後の生活が想像できない。 次の職場は見つかるのか。 収入は下がらないか。 人間関係は今より良くなるのか。 それらはすべて、「分からない不安」だ。 一方で、今の職場のつらさは、もう分かっている。 どこが苦しくて、どこまで耐えればいいかも、ある程度は分かっている。 だから人は、つらいと分かっている環境を、選び続けてしまう。 人はなぜ今の場所を選び続けるのか 人は、今の環境に不満があっても、そこに留まることを選ぶ。 それは、変わりたくないからではない。 むしろ、変わった先の自分を想像できないからだと思う。 環境を変えるということは、それまでの見通しを一度、手放すとことでもある。 評価の基準は変わり、人間関係も作り直しになり、自分が何者なのかも、最初から説明し直さなければならない。 考え方は、環境の中で形づくられる。 だから環境が変われば、今まで正しいと思っていた考え方が、通用しなくなることもある。 それは成長でもあるが、同時に大きな不安でもある。 人が今の環境を選び続けるのは、楽だからではない。 「自分でいられる範囲」を、できるだけ守ろうとしているからだと思う。 外から見れば、それは停滞に見えるかもしれない。 けれど、変わらない選択にも、意味がある。 人は、耐えられる範囲でしか、選択を変えられないのかもしれない。...