返報性の原理を意識して人間関係を良好にする
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人間は何かをしてもらったり、何か物を貰ったりすると、それに対してお返しをしたくなる。 これは返報性の原理と呼ばれ、人間なら誰しもが持ちあわせている心理作用である。 確かに、自分がこれまでの人生で経験したことと照らし合わせてみた場合、返報性の原理が当てはまる場面はこれまでにたくさんあった。 やっぱり、何かをしてもらったり何か物を貰ったりして、こちらが有難いとか嬉しいとか助かったとか感じた場合には、感謝の気持ちとともに、それ相応のものをお返ししたくなってしまう。 なので、これはこれで良いことだとは思う、ていうか返報生の原理が働くのでお返しないではいられなくなってしまう。 相手にお返しするものが、喜ばれる行為や物なのかどうかをちゃんと考えて、恩着せがましくなければ人間関係は良好になると思うので、どんどん作用させていきたいと思う。 そういえば、良いことだけに注目していたが、悪いことにも返報性の原理があるんだろうか?……。 調べてみたら、敵意の返報性というものがあるのが分かった。 これも、嫌なことをされたら相手が同じように嫌がることをやり返したくなるという心理作用だが、人間だったらこちらの敵意の返報性のほうが日頃意識する割合が高いのかもしれない……。 例えば、嫌みを言われたから嫌みを言い返す、文句を言われたから文句を言い返す、とか……。 他人の言動でネガティブな感情が湧いてきたら、もしかしたら知らずのうちに他人が不愉快になる言動を先に言ってしまっていて、それが敵意の返報性により相手から返ってきているのかもしれない。 でも、自分の言動が原因だと気づける人間はなかなかいない、向こうが最初に言ってきたと思い込み、そこで敵意の返報性を使って反撃してしまうと、簡単に人間関係はこじれてしまう。 だいたいがそんな感じだけど……。 なんかこうやってみると他人は自分を映す鏡みたいにも感じる。 他人の心が美しく感じるときは、自分の心が他人という鏡に映し出されて美しく感じているのかもしれないし、他人の心が醜いと感じるならば、自分の心が他人という鏡に映し出されて醜く感じてしまうのかもしれない。 良い行為の返報性だけを意識してお返しをして、悪い行為の返報性を意識しないでなるべくお返しをしないよう