言葉による気分の変化と人間関係

あの人間、毎日毎日愚痴ばかり言って、不平不満があるんだったら自分で何か対策を考えてみたらいいのに、改善しようともしないで口を開けば愚痴ばっかり垂れ流して、本当にどうしようもないよ、あっ、どうしようもない人間なんだからどうしようもないんだね。 👀「ずいぶん怒ってるね、でも、それも愚痴じゃないの」 ん?、なんか言った?。 👀「いや、なんでもない」 そういえば、言葉って、気分を良くもするけど悪くもするよね。 👀「そうだね、たったひと言で天にも昇るような気分になることもあるし、地獄に突き落とされたような気分になることもあるしね」 そう考えると、人間関係での言葉によるコミュニケーションって本当に大事なんだね。 👀「そう、言葉によって他人から気分を変えられることもあるけど、自分の発した言葉で他人の気分を変えてしまうことだってあるからね」 それと、他愛のない言葉のやりとりだったとしても、受け取る側の気分によって印象が変わるってのが厄介だよね。 👀「うん、それがいちばんややこしいと思う、相手の気分がいい時なら普通に受け取ってもらえることでも、機嫌が悪いときだとネガティブに取られて関係がギスギスしちゃうこともあるしね」 気分の悪い人間どうしの会話って、人間関係を悪化させるだけだから、そういうときは無理に話さず早めに距離を取るのが得策だよね。 👀「そう、ちょっと嫌なことを言われたときに言い返したくなる気持ちは分かるけど、そこで応戦すると、応戦の応戦で泥沼化するケース、けっこうあるんだよね」 ただの情報を伝えたつもりでも、相手がその内容に対して何らかの感情を抱いてたら、こっちの意図とはまったく違う方向に伝わることもあるし……言葉って便利なようで、めんどくさいね。 👀「めんどくさいね」 たぶん、人間って、死ぬまでずっと、自分の発した言葉や、他人の発した言葉に振り回されて気分を上下させながら生きていくんだろうね。 👀「うん、たぶんそうだと思う」 余計なことを言わないように意識しながら余計なことを聞かない努力をする “口は禍の元”って、ほんとにその通りだと思う。 👀「人間関係がこじれるのって、だいたい言葉がきっかけだしね」 ...