青い空を見上げて想う空想と人間模様
青い空……白い雲……。
👀「空なんか見上げてどうしたの?」
むしゃくしゃしてなにもやる気が湧かないときとか、人間関係が原因で腹が立ってどうしようもないときとかに、空を見上げていろんなことを考えていると、ちょっとした気分転換になったりすることがあるんだ。
👀「ふ~ん、どんなことを考えているの?」
雲がまばらにあるときとかは、あの雲の隙間からUFOでも出てこないかな~って思ってる、まあ、未確認飛行物体だから、実際に見られる可能性は低いけど、そういう空想をするのも楽しいもんだよ。
👀「UFO?」
生きているうちにいちどでいいから本物のUFOを見てみたいんだ……ま、現実逃避もあるかもしれないけど。
👀「う~ん、頑張れば見れるもんでもないし、そもそも本当に存在しているかも怪しいけど」
なんとなく日常からかけ離れた出来事でも起きないかな~って感じで見ているから、別に雲の隙間から出てくるのはUFOでもドラゴンでも、現実には存在しないけどラピュタみたいな空想上のものでも何でもいいんだけど……。
👀「飛行石が見つかったとか聞いたことがないからラピュタは無理かな」
あとは……みゃんこのことを思い出すときがあるんだ。
👀「みゃんこ?」
あの空の向こう側に天国があって、その少し手前に虹の橋があって、そこに行ったみゃんこは元気にしているのかな~って思う時もあるね、もちろん、これはあくまで想像だけど、そう思うと少しだけ気が楽になるんだ。
👀「ふ~ん……たぶんきっと、元気に暮らしていると思うよ」
あとは……こうやって空を見上げることができなくなる日がいつかは来るんだろうな~って思うと、虚しいような寂しいような哀しいような、何とも言えない気分になるんだ。
👀「……しょうがないね、いつかはそういう日が必ず来るから」
もし転生があって生まれ変われるとしたら、大きな翼を持った鳥になりたい、そしたら大空に舞い上がり、今度は地上の人間どもを見下せるからね、でも、これはただの願望であって、実際にはどうなるかなんて分からないけど……。
👀「いや……見下すって、また人間に生まれ変わって空を見上げていた方がいいと思うけど」
夜空を見上げることはほとんどないけど、たくさんの星がよく見えるときとかって、見上げたままフリーズしてる時があるよ。
👀「へぇ~、あまりにも綺麗だから」
それもあるけど、宇宙っていうあまりにも広大で深遠で神秘的なものが広がっていると思うと、圧倒されちゃうんだ、まるで、その壮大さに自分が飲み込まれそうな気がしてね。
👀「えっ、飲み込まれちゃったの?」
この大宇宙の中にあるちっぽけな地球という惑星で、奇跡のような条件が重なって生命が誕生し、その生命が35億年間のあいだいろんな苦難を乗り越えて進化を繰り返してきた、自分の存在もまた、その奇跡の一部なんだなぁって感じることがあるよ、そう思うと……。
👀「えっ、そう思うと、なに?」
なんか、どうでもよくなってくるね、というのも、どんなに感慨に耽ったって、結局は現実に引き戻されちゃう……。
👀「そこは感慨深くなる、でいいんじゃないのかな」
でも、現実の悩みや人間関係のいざこざからは逃れられない、そしてそれは、死ぬまで続いていくんだろうな……。
👀「そうかもしれないけど……」
人間関係がうまくいかないのは、自分と他人の境界がはっきりしていて、自分という存在に特別な意味を持たせているからだと思うんだ。
👀「確かに、何もかもが自分ありきだからね」
だからこそ、人はつい優位な立場に立ちたくなる。
👀「自分は特別な存在……生き残るためには優位性を保つ必要がある……他人に対してマウントを取る……人間関係が悪くなる……かな」
ま、本能だからしょうがないけど、でも、人間関係で悩んでいたとしても、毎日の生活で小さな幸せを見つけて自分を誤魔化し、ちょっとでもいいからやる気を出して、そしてたまに空を見上げる、人生ってそんなもんでもいいんじゃないかな~って思えるようにはなってきているんだ。
👀「そうだね、そんなもんじゃないのかな、人生なんて」