投稿

2月, 2022の投稿を表示しています

自分の物差しで他人を測ってはいけない

イメージ
物差しとは定規のことを指すが、ここで言う物差しとは人間ひとりひとりの価値観のことを指している。 人間ひとりひとりの物差しは違うはずなのに、なぜか、自分の物差しで他人を測ってしまっているし、他人の物差しで自分が測られているときもある。 都合良く、自分が思っているように相手が思っている、自分が感じているように相手も感じている、自分が考えているように相手も考えている、と思い込んでしまっている。 逆に他人がそう思っているときもある……。 そして、人間関係がうまくいかないときってのは双方とも相手を自分の物差しで測ってしまっているから、というのもあると思う。 たとえば、同じ会社で仕事も給料も同じでも、やりがいを感じて楽しく仕事をしている人間と愚痴ばかり言ってつまらなく仕事をしている人間がいたとする。 片方はこんなに楽しい仕事なのになんで愚痴ばかり言ってるんだと思うし、片方はこんなつまらない仕事になんでやりがいなんて感じてんだと思っているかもしれない。 どちらも自らの物差しが正解だと思っているので職場の人間関係はおのずと悪化する。 どこの職場でもよくある光景だけど……。 双方とも相手がどんな物差しなのかを理解するようにすれば、人間関係はおのずと良好になるのに、職場ではチョット難しい。 なので、なるべく自分と他人の物差しは違うんだ、と意識するようにはしている。 自分が理解できる物差しの持ち主とは良好な人間関係を築き、自分が理解できない物差しの持ち主とは距離をとる。 理解できそうもないと感じたら無理して理解しようとしない、疲弊するだけだから。 そして、否定もしてはいけない、物差し=価値観を否定してしまうと、その人間そのものを否定してしまうことに繋がってしまう。 人間関係はもちろん最悪になってしまう。 なので、そういう人間も世の中にはいる、程度でいいと思う。 本気になって批判したとしても何がどうなるわけでもない。 そうやってめんどくさい人間関係の負荷を減らしていく。 そうすれば人間関係の悩みも少しは減少するかもしれない……。 イラスト acworks 投稿:2022.2.15 火曜日

時間は無情にも過ぎていく

イメージ
自らに与えられた時間は、この世に生まれたその瞬間から始まり、そして死ぬまでずっと続いていく。 今思うと、子どもの頃って1日がものすごく長かったんじゃないかな……。 夏休みなんて、永遠に続くんじゃないかってくらい長く感じてたような気がする。 でも、大人になってからはどうだろう。 気づいたらもう年末、もう誕生日、もう新年度。 そんなふうに、あっという間に時間が過ぎていく。 なんでだろうと思ってたけど、たぶん年齢を重ねるごとに、感じる時間のスピードってどんどん速くなっていくんだと思う。 新しい体験が少なくなればなるほど、記憶に残ることも減るし、「ただ通り過ぎていくだけ」の日々が増えてしまうのではないのだろうか。 楽しいことって、本当に一瞬で過ぎ去ってしまう。 旅行に行っても、ライブに行っても、好きな人と会っていても、「え、もう終わり?」ってなる。 逆に、嫌なことって不思議なくらい直ぐにやってくるし、しんどいときほど時間が長く感じてしまう。 でも、どちらにせよ、それすらもいつの間にか過去になっていて、思い出に変わっていく。 「時間ってなんなんだろう」って、昔は真剣に考えてた時期もあった。 けど、そういう哲学的な問いに答えを求めて悩んでいる時間こそ、ある意味一番の無駄だったのかもしれない。 だって、どんなに考えたって、どんなに逆らおうとしたって、時間は止まってくれない。 待ってくれないし、巻き戻してもくれない。 悲しかろうが、嬉しかろうが、お構いなしに前に進んでいく。 時間は、本当に無情だ。 もしタイムマシンがあったらどうだろう。 きっと多くの人が未来に行って、宝くじの番号や株価の動きを調べて、それを今に持ち帰って「勝ち組」になろうとするんじゃないかな。 過去に戻っては、あのときの失敗を回避して、人生をやり直そうとする。 でも、それって全部、「今の自分をよく見せたい」「失敗したくない」「楽して成果を得たい」っていう、欲望のかたまりだと思う。 未来に行っては欲を満たし、過去に戻ってはやり直す──そうやって、どんどん自分の人生を"操作"するようになっていく。 そして、たぶんそのうち気づく。「自分は人生を変えてきたつもりでいたけれど、自分自身は何ひとつ変わっていなかった」と。 どれだけ外側の状況を理想的に整えても、自分の中の不満や焦りが...