心の容量をひたすら維持する
なぜなのか、他人の言動がとてつもなく気になってどうしようもない日がある。
そんな日に、他人から文句を言われたり、嫌味を言われたり、妬みを言われたり、相手の態度が悪かったり、何かを否定されたりすると、とてつもなく嫌な気分になる。
その嫌な気分をいつまでも忘れることができなくて、心の中がモヤモヤしたり、イライラしたり、ザワザワしたりして、胸のあたりが苦しくなるような感じが一日中続くこともある。
挙句の果てに夜寝るときに反芻という、嫌なことを何度も何度も繰り返し思い出すことが始まってしまい、夜も眠れなくなって朝まで続くこともある。
これまでに、どのくらいの時間を無駄にしてしまったのか分からない。
しかし、なぜなのか分からないが同じような内容を言われたとしても、さほど気にならない日もある。
なんか言っているな~って感じる程度なので気分にも影響がない。
心に負荷がかかっていない状態なので、夜は熟睡できる。
いつしか、なぜその日によって心の状態が変化しているのか気になりだしていた。
気にならない日はもしかして相手を俯瞰して見れるようになったから気にならなくなったのかと思ったけど、なんか違うような気もする。
なんとなくだが、心の容量というものの変化に伴うことのように感じるようになってきた。
心の容量とはキャパシティ(略してキャパ)と言われていて物事を受け入れる能力のことである。
例えば人間の心も箱のような入れ物でできていて、毎日大きさが変化するのかもしれない。
この変化する心の容量の状態が人間関係をめんどくさくしている要因のひとつかもしれない。
心と体はつながっている
他人の言動が気になる日は、不安やストレスで心の状態が不安定になっていたのか、それとも体調不良が原因だったのか。
なんとなくだが両方とも原因の可能性があると思う。
なぜなら不安やストレスを感じているときは胸の辺りが苦しくなるし、体調がすぐれないときは心がモヤモヤした感じになる。
因果関係が有るのか無いのか分からないが、これまでの経験では有るとしか思えない。
「病は気から」という言葉もあるし、心と体は繋がっていると思う。
心の容量をイメージしてみる
生まれ持った気質とか育った環境により形成された性格などで、心の容量は人それぞれ違うと思う。
なので、心の容量の大きさはイメージに頼るしかない。
例えば、安心は大きくて不安は小さいとか、楽しいが大きくてつまらないが小さいとか、幸福が大きくて不幸が小さい、など。
風船のように膨らむ感じで、放っておくとすぐに縮んでしまうイメージにする。
つねに最大値に近い状態にする
毎日なにかしらの不安がつきまとうのは人間の本質、生きるための本能なので仕方ない。
心の容量が大きければ不安が占める割合が減ると思うので、人間関係の煩わしさを少しでも軽減するには、心の容量を最大値に近い状態に保つ必要がある。
不安を払拭することはできないので、その不安より大きな何か楽しみや期待、安心できることなどで心を満たしておく。
楽しみや期待などは満足してしまうとすぐに流れでてしまうので毎日注入しなければならない。
没頭できる趣味や、美味しいものを食べる、聴くと癒やされる音楽、感動する映画、面白い漫画、欲しかった物を買うなど、楽しめる事柄なら何でもいいと思う。
ペットに癒してもらうのも有りだが、ペットロスを経験してしまったときに心がペチャンコになってしまったのであまりお勧めはできない。
ペットに心の容量を維持してもらっていると感じていたら、注意が必要である。
あとは健康管理を怠らず、最低でも体調不良がない状態にしておく。
そうなれば人間関係の煩わしさを多少は軽減できると思う。
毎日維持するのが大変だけど。
さらに心の容量を大きくする
そう簡単に大きくならない。
大きくするには経験や知識を毎日少しずつでも蓄えてレベルアップしていくしかない。
経験を積むのには時間がかかる、筋肉をつけるみたいに。
レベルアップを急ぐのであれば知らないこと、やったことがないことに挑戦してみて大量の経験値をいっきに稼ぐのもいいと思う。
さらに視野も広がるし、経験したことがあるとないとでは雲泥の差があるので自信にもつながってくる。
そして人間にとって最重要と言っても過言ではない知識を得るということ。
知識は謙虚になって学ぶ姿勢があれば、そこらへんにいくらでも転がっている。
不安に思うことを中心に、人に聞いたり、本を読んだり、調べてみたりして自分の世界を少しずつでも大きくしていく。
心の容量をひたすら維持するためには、不安よりも大きな安心、不安よりも大きな楽しみ、
不安よりも大きな癒しを、毎日毎日、心に注入していく。
そして、何事にもめんどくさがらずにやる気を出していく。
心の容量がアップすれば、過去に悩みや不安で占めていた領域が少しづつ減っていくはずである。
そうして心の容量が大きくなったとイメージさせて、心が成長したと実感させる。
それが人生を有意義に過ごすことにつながると思う。
イラスト:「イラストAC」yakko
投稿:2021.1.20.水曜日