傾聴で関係性を深め有効度と知識を高める方法
毎日、何かしらのことで心がザワついてしまう原因といったら、やっぱり人間関係なのかもしれない。
おそらく、多くの人間が人間関係で苦しんでいると思う……じゃなくて苦しんでいるのが現実である。
考え方を変えたって、受け取り方を変えたって、反応しないようにしたって、どうやっても心が乱されてしまうときは乱されてしまうのである。
腹が立って悔しくて、何とか解決できないかと一日中考えてしまい、夜寝るときには反芻が始まり眠れなくなってしまうこともある。
それでも人間関係を良好に保てる可能性が少しでもあることを、めんどくさいと思いながらも、やる気を出して実践していかなければならない。
なんとなくだが実践してみて効果があり、なおかつ知識まで得られる方法があった。
他人の話を聞いてあげる
ただ単に聞くのではなく、聞いてあげるのである。
なので、うわの空で聞いてはいけない。
ちゃんと耳を傾け、頷きながら聞くので、傾聴というらしい。
人間には承認欲求という他人に認めてもらいたいと思う欲求がある。
相手の承認欲求を満たす方法のひとつが話を聞いてあげること。
親身になって話を聞いてあげれば、相手に認められていると感じさせることができる。
さらに信用までしてもらえる可能性もある。
これはやる気は必要ないが、聞く気は必要である、自らのキャパシティ(心の容量)に余裕がある時が望ましい。
どんな話を聞いてあげればいいのか
自分に多少の興味があり知識が充実していない事柄で、相手が得意な分野がいいと思う。
ちょっと難しいけど……。
そのためには相手のこともある程度知っておく必要がある。
どんな対抗策でも相手を知らなければどうすることもできない。
適正な質問ができるようになれば有効度は増していくし知識を深めることもできる。
その他にも最近の話題や社会のこと、将来のことなど共通の話題を見つける。
ちょっとやる気が必要。
愚痴や不満ばかり聞かされそうになったら離脱する
どうしても愚痴や不満ばかり口にする人間はどこにでもいる。
他人の愚痴や不満もある程度は聞いてあげることも必要だが、自分がそう思わなければ我慢して聞いている必要もない。
なので、うまくタイミングを見計らって話を変えることが最善である。
ある程度相手を知っていれば、趣味や推し、興味のありそうな話題の話に持っていくことが望ましい。
知っているが知らないふりをして質問を繰り返すのも手である。
しかし、相手が感情的になっていて話を変えられそうもない雰囲気なときは、何か別の用事を思いだしたふりをしてその場を立ち去る。
長く愚痴や不満を聞いていると心が汚染されてしまう可能性があるので、気分が悪くなりそうだったら離脱する。
一定の距離を保つのも必要である。
知識こそ最強の不安解消の材料
どんな人間でも年相応の知識と経験がある。
自分よりも年下でも年上でも同い年でも、自分が経験したことがないことや知らないことを知識として持っている可能性がある。
自分の将来に役立つ知識をうまく引き出して、人間関係を良好に保ちながら得られるのであれば儲けものである。
腹が立つことがあれば「自分ひとりの知識などたかが知れている」ということを思い出す。
人間関係を改善する有効な術など無いが、少しずつでも人間関係のストレスを解消していけることを実践していくしかない。
ちょっとやそっとでは揺るがないくらいに自らの器を大きくすることができれば、人間関係のストレスが多少は軽減すると思う。
と言いながらも毎日、人間関係で腹が立っているけど、もしかして人間の器って生れつきのものなのかもしれない……。
それでも何とか自らの器を大きくして人間関係の悩みから解放されたい。
そうやって生きていくのも人生なのかもしれない。
イラスト:「イラストAC」wks
投稿:2021.1.15 金曜日