人間が生きる意味ってなんなんだろう
人間が「生きる意味」を探そうとするのは、地球上の生命体の中でも特別ことかもしれない。
生物学的に見れば、生き物はただ生まれ、成長し、子孫を残し、そしてやがて死んでしまう……。
これが自然の摂理である。
しかし、人間はそれ以上の何かをもとめて「自分は何のために生きているのか」という問いを抱いてしまい、答えをさがしてしまう……。
生きる意味を考え始めると、その答えはあるようでないように思える。
非常に曖昧で捉えどころのないテーマだが、それを考えること自体が人間に与えられた特別な能力であり、時には「なぜこんなにも複雑な生き物に生まれてしまったのか」と嘆くときもある。
それでも、せっかく人間として生まれたからには、生きる意味を見出し、たった一度きりの人生を全力で生き抜く価値があるのではないのだろうか……。
生きる意味を見つけるヒント
社会の中での役割を果たす
人間は他者とのつながりの中で自分の存在意義を感じることが多い生き物である。
家族を支えるため、友人と助け合うため、職場や地域社会で役立つ存在になること。
それらの関係性の中で、自分が誰かの役に立っている、必要とされていると感じられる瞬間に、生きる意味を実感する人も少なくないと思う。
自己実現を追求する
生きる意味を「自分自身の成長」や「目標の達成」に見出す人もいる。
例えば、芸術を愛する人は作品を通じて自己表現を楽しみ、研究者は新たな発見で人類の知識を広げようとする。
何かを極めたり、挑戦し続けたりするその過程そのものが人生を充実させ、生きる意味を形作るのかもしれない。
小さな幸せを積み重ねる
「幸せになるために生きる」という考え方も自然なのかもしれない。
美しい景色を眺めること、美味しい食事を味わうこと、大切な人と笑いあうこと。
これらの日常の中の小さな喜びが積み重なることで、人生の意味が見えてくる場合もあるかもしれない。
生きる意を見つける過程そのものが意味
たぶん、ある哲学者が言ったことだと思うが「生きる意味を探すこと自体が、人生を豊かにする」と聞いたことがある。
答えは、あらかじめ用意されているわけではなく、自分で見つけていくものかもしれない。
何かに迷ったり、悩んだりすることさえも、生きる意味を作り上げる大切な要素になると思う。
どんな意味でも、それは「自分のため」でいい
もし生きる意味を見出せないと感じるなら、自分自身の体のために生きる、それだけでも十分いいと思う。
我々の肉体は、新陳代謝や免疫、体温調節といった機能を通じて、一生懸命に生きようとしているからである。
その事実を尊重し、自分自身の体と心を大切にすることは、それ自体が立派な生きる意味になると思う。
人間としての特権を生かす
本来、生きる意味など全ての生命体にとってないのかもしれない。
しかし、人間には「意味を見出す力」があると思う。
それは虚構であっても、たとえ関連付けや誤魔化しでも構わないから、それを支えにして生きることができるという特権を、無駄にするのはもったいないのではないのだろうか……。
結局のところ、生きる意味は他人が決めるものではないと思う。
自分が本当に大切だと思えるものを見つけることで、その瞬間からそれが「生きる意味」となると思う。
そして、その答えを探すために試行錯誤する過程こそが、人生を豊かにしてくれると信じている。
にゃーこみーこ
投稿:2021.12.5 日曜日