「実力」と「運」の関係性はないと思っていたけど…

二つのサイコロで何が出るかは運であり実力ではない




「運も実力のうち」という諺がある。

初めて聞いた時から、なんとなく違和感のようなものを感じていた。

運と実力はまったく別物のような気がするのに、実力の中に運が入ってしまっている。

「運」というものはそんなもんじゃないはずである……。

でも、もしかして間違って意味を覚えているかもしれないので調べてみたら……。

運とは「その人間の意志や努力ではどうしようもない巡り合わせ」となっている。

やっぱり、人間ではどうすることもできないことが運だった。

ということはなぜ、どうすることもできないものを実力に組み込んでしまったのだろう。

う~ん……いちおう考えてみたけど……。

なんとなく思ったのだが、実力のある人間が何もかもうまくいっていることが、他人からみると運までも味方につけているように感じらるから、かもしれない。

実際にその人間が揺るぎない意志と血の出るような努力をして結果を出していたとしても。

他人から見れば、あいつは運がいいから、となってしまっていると思う。

逆に本人はそうは思ってはいないだろうけど。

それに、こういう諺があるということは自分の能力以上のものを味方につければうまくいく、それは自分次第で何とかできるという思い込みもあると思う。

なのでこの諺は自己啓発のようなものだと思った。

調べていくうちに、いろんな人間がこの諺に対して考察していることが分かり、いろんな考えを知ることができた。

やはり自分と同じで、運の意味を知っているけど何か違うんじゃないか、もしかして何か因果関係があるのではないか、とか。

ここで他の人間の考察を知らなければ、未だに運と実力は別物だと唱えていたかもしれない。

でも、解釈は人それぞれなので、自分で考えたり感じたりしてそれでいいと思ったことはそれでいいと思う。

だって世の中は虚構でできているんだから、いちいち疑っていたらキリがない。

最後に、本当の運とは人間ごときじゃコントロールできないという事柄だけは忘れないようにしたい。

運を味方につければ何とかなるとかっていう触れ込みがあるけど、そんなものを鵜呑みにしないことが大切だと思う。





イラスト:「イラストAC」mine

投稿:2021.5.25 火曜日

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