変わりゆく田舎の風景

田舎の風景に溶け込むように設置されたソーラーパネル

見える景色が山や田んぼばかりの、どう見ても田舎だ、というところに住んでいる。

買い物に行くのにも車がないと不便に感じる……ていうか生活に支障をきたすレベルである。

それに、山に囲まれている盆地なので、夏は暑く冬は寒いから結構厳しい。

そんな感じの田舎に、これまでの景観とは違うものが増えてきている。

それは太陽光発電をするためのソーラーパネルである。

もともと山だった場所や田んぼだった場所が、いつの間にかにソーラーパネルが設置され、どんどん景観が変わりつつある。

太陽光発電のためのソーラーパネルの設置が増えているのは、エネルギーの供給不足の補完のためなのか、それともビジネスで儲けるためなのかは……分からない。

ただ、山に生えていた木が地球温暖化を防ぐために重要であり、田んぼは食料を生み出す重要な場所であることは、誰でも理解していることだとは思う。

それなのに……人間は口では環境保護や食料生産の大切さを語りながらも、目先の利益や楽しさを優先してしまった結果なのかもしれない。

それに、電気のある生活を捨ててまで、ソーラーパネルの設置を反対する人間なんていないとも思う。

誰もが心のどこかでは、地球の未来や子供の将来を考えていると言っているけど、実際には自らの快適さや便利さを最優先してしまうのが人間の本来の姿だと思う。

田舎の風景はこれからもどんどん変わっていくと思うと、なんとなくだけど寂しくも感じる。

ソーラーパネルを設置したその結果が環境にどのような問題を引き起こすか、ということは誰もがなんとなく理解はしていると思う。

最悪の場合でも、人間は他人のせいにすることで自分自身を守ってきた歴史があるため、この先も誰かのせいにしていくと思う。

そうやって田舎の風景は、本当に大切なものを壊しながら変わっていく……。


投稿:2024.1.25  

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