「べき思考」が引き起こす危険運転と車間距離の話

二台の車の車間距離が描かれている




~平日に休みを取って朝早くから車で目的地へ移動していた時の話~

バックミラーに映っていた後ろの車がどんどん近づいてくるんだけど……。
👀「ホントだ、スピードが遅いから追いつかれてんじゃないの」

速度標識が50㎞/hだったから、その通りに走行してるんだけど、あっ、後ろの車のナンバープレートが見えなくなっちゃった。

👀「かなり近づいているんじゃない、もしかして煽られてる?」

まさか、何も煽られるようなことはしてないんだけど……。
👀「えっ、それは思い込みでしょ、よく今の状況を相手の立場になって考えてみないと」

今の状況って言ったって、時間は朝の六時くらい、見通しのいい道路を制限速度で走ってるだけなんだけどなぁ。
👀「もしかしたら後ろの車のドライバーは毎日この道路を通勤に利用しているのかもしれない」

通勤ってことは会社に向かっているわけで……朝六時からって、どんだけ遠いんだろう。
👀「しかもいつもは道路もすいていて、ネズミ捕り(速度取り締まり)もやってない時間帯、だから普段はスピード出して走ってるかもね、それが今日に限って制限速度ピッタリで走る車が前にいたからイライラしてるのかも」

朝が忙しいのは分かるけど、だからってスピードを出していい理由にはならないし、もっと車間距離は開けるべきだよね。
👀「それはこっちの『べき思考』で、向こうは『もっと早く走るべき』だって思っているよ」

なんて自分勝手なんだ、でも、このままの車間距離じゃ、目の前に何か飛び出してきて急ブレーキ踏んだら、後の車に追突されるかも……。
👀「朝からおかまはきついから、路肩に停まるふりしてウインカーを出して先にいかせちゃったら?」

💢しょうがないので減速中……。

あっ、追い越された、うわぁ、かなりのスピードを出しながら行っちゃった。
👀「やっぱり急いでたんだね」

しっかし、あんなに急ぐくらいなら早起きして早く出発すればいいのに。
👀「世の中にはああいう人間もいるんだよ」

そういえば、時速50㎞で走ってるときって、どのくらい車間距離を開けなきゃいけないんだろう……。
👀「安全のためには速度に応じた車間距離が必要、時速50㎞だったら少なくとも28mくらいが目安、『2秒ルール』っていって、前の車との間を2秒開けるのが推奨されてるよ、高速道路には車間距離確認の標識があるけど、一般道では自分で意識するしかないね」

でも、一般道だと距離がつかみづらいよね。
👀「それなら、こういう目安があるよ」

一般道での車間距離の目安

電柱の間隔
電柱同志の距離はだいたい30~50メートルあるので、ひとつ目安になる。

視線誘導標(デリネーター)
白い棒に反射板が付いている標識。
でも設置間隔がバラバラなので参考程度。

白色の破線(センターライン)
日本では5mの白線と、5mの間隔が一般的。
時速50㎞で走ってると、約3秒ぶんで40~50mほど。
これを目安にすれば安心。

これらはあくまで目安だけど、前の車が急ブレーキを踏んでも止まれるだけの距離は、普段から意識しておいたほうがいいと思う。

でも、あんまり空けると割り込まれたりするんだよな~。
👀「車間距離が短くても無理やり割り込んでくる人もいるし、それはどうしようもないよ」

確かに……。
👀「それよりも安全な車間距離を保って、割り込まれても腹を立てず、後続車が迫ってきたら先に行かせる、そうやって安全運転を意識していくのが大事だと思う」

そうしよう……他のドライバーに「べき思考」を押し付けているうちは、きっと交通事故って減らないんだろうな、だから、譲り合う気持ちを意識して運転することにする。
👀「そうだね、相手の『べき思考』を優先するのは悔しいけど、そういう人もいるって割り切って、安全運転を優先させたほうがずっといいよ」





2023.4.20 木曜日

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