お金が存在する理由~人間の欲求と生活を支える手段

お金が山積みになっている




世の中には、お金というものが当たり前のように存在しているけど、そもそもお金とはいったい何のためにあるのか、ふと考えることがある。

そのお金の一部は税金として徴収され、社会全体を支えるために使われている。

しかし、その恩恵を直接感じたことがない人間にとっては、税金が本当に役立っているかどうか、実感しにくいようにも感じる。

それ以外で、人間ひとりひとりからみたお金というものはいったい何のためにあるんだろう……。

なんとなくだけど、人間の欲が根底にあるような気がするので探してみた。


能力を補うため

お金を使うことで、自分ではできないことを他者に依頼したり、自分に不足している知識を購入することができる。

例えば、法律や会計に詳しくない人が弁護士や税理士に相談してトラブルを解決したり、専門的な技術が必要な工事をプロに頼むことが挙げられる。

自分では持っていないリソースを、お金を使うことで補い、効率的に問題を解決することができる。

また、自己投資として、知識を身につけるために本を買ったり、スキルアップのためにセミナーに参加したりすることも、お金で能力を補うひとつの方法である。

こうして得た能力が、将来的には収入や生活の向上に繋がることも期待できる。


承認欲求を満たすため

お金を使って、自分の社会的な地位や成功を他人に見せつけることで、周囲からの評価や賞賛を得たいという欲求を満たすことがある。

例えば、高級車やブランド品を購入することは、その持ち主が経済的に余裕があり、成功していることを他人にアピールする手段になる。

周囲から「凄い」「羨ましい」と思われることで、自分の存在価値や成功を実感し、承認欲求が満たされる。

また、高級レストランやリゾート地に行くことや、最新のガジェットを手に入れることも同様に、自分のライフスタイルを他者に見せつけるための手段に成り得る。

SNSにこれらの経験を投稿することで、フォロワーからの「いいね」やコメントがもらえ、さらに自分の価値を感じることができる。

しかし、こうした行為にはリスクもある。

過度に他者の承認を求めてお金を使い続けると、他人の評価に依存し、経済的な負担が大きくなる可能性もある。

また、周囲から嫉妬や批判を受け、人間関係が悪化するすることもある。


欲を満たすため

お金を使って、自分の趣味や嗜好に合わせたものを購入することは、個人的な満足や喜びを得るための手段になる。

例えば、音楽が好きな人が高性能なスピーカーを買ったり、映画ファンが自宅にホームシアターを作るためにお金を使うことが挙げられる。

これらは、他人の評価を気にせず、自分自身の欲求を満たすためのものである。

また、コレクションが趣味の人がレアアイテムやフィギュア、切手などを手に入れるために大金を費やすことも、欲を満たす一例である。

これらの買い物は、自己満足や喜びを得るために行われ、自分の個性や興味を表現する手段でもある。

さらに、旅行や外食、エンターテインメントなど、経験を購入することも欲求を満たすための典型例になると思う。

リラックスしたい、リフレッシュしたいという気持ちで旅行にでかけたり、友人や家族と楽しい時間を過ごすために外食を楽しむなど、こうした経験にお金を使うことで、心の充足感を得ることができる。

これらの行動は、自分の幸せや満足感を得るためにお金を使う、純粋に個人的な欲求を満たすための手段である。


安心を買うため

お金を使うことで、将来の不安やリスクを軽減し、安心感を得ることができる。

例えば、生命保険や医療保険に加入することで、万が一の病気や事故に備えることができる。

これにより、突然の出費があっても大きな負担を回避でき、心のよゆうを持つことができる。

また、年金や保険など、老後に備えてお金を蓄えることで、将来の生活に対する不安を減らすことができる。

不動産の購入も安心を買う手段のひとつだと思う。

賃貸だといつか退去しなければならない可能性があるが、マイホームを手に入れることで、住む場所に関する長期的な安心感を得られる。

さらに、災害対策として防災グッズや備蓄品を購入するのも、万が一のときに備えて自分や家族を守る手段となり、心の平穏を保つ助けになる。

また、日々の安心感を得るためにお金を使うこともある。

例えば、セキュリティシステムを導入することで、家族や自宅の安全を守り、安心して生活することができる。

健康面では、定期的な健康診断や、質の高い医療サービスを受けるためにお金を使うことも、安心感を得る方法である。

このように、さまざまな形でお金を使うことによって、未来の不確実性や心配事を軽減し、安心を手に入れることができる。


人生を賭けるため

お金を使って、一度きりの大きなチャンスに人生を掛けることもある。

例えば、起業やビジネスへの投資はその典型例である。

自分の夢やアイデアを実現するために資金を投入し、大きな成功を狙う人もいる。

成功すれば、財産や名声を得て、人生が大きく変わることになる。

しかし、このような投資にはリスクも伴い、失敗すれば借金を抱えるなど、人生が逆に苦しくなる可能性もある。

また、株式投資や不動産投資のように、短期間で大きな利益を得ることを目的とした投資に大金をつぎ込むことも、人生を賭ける行動のひとつである。

特に、リスクの高い投資を選ぶ場合、予想通りに利益を得られれば成功を収められるが、逆に予想外の損失を出すこともあり、人生を左右する大きな決断となってしまう。

さらに、ギャンブルや宝くじに多額の資金を費やし、一発逆転をを狙う人もいる。

成功すれば夢のような生活が待っているが、失敗すれば財産だけでなく、人間関係や信頼も失う可能性がある。

人生を賭けるという行為は、成功と失敗の紙一重であり、まさに一か八かの選択である。

このように、人生を賭けてお金を使うことは、大きなリスクを伴いも、成功すれば大きなリターンが得られる可能性がある。

慎重な判断と運が必要な、人生の岐路と言えるかもしれない。


暇を潰すため

お金を使って隙間時間を楽しんだり、暇を紛らわせる手段を得ることも多くある。

例えば、映画館やコンサートに行ったり、遊園地や美術館を訪れることは、日常生活の中での娯楽やリフレッシュ手段のひとつである。

これらの娯楽は、お金を払うことで一時的に非日常を体験し、退屈やストレスを解消する方法として利用されている。

また、スマートフォンやタブレットを使って、動画配信サービスやゲームアプリを楽しむのも、現代の典型的な暇つぶしのひとつである。

月額料金や課金型のゲームにお金を費やすことで、手軽にいつでもどこでも楽しめるコンテンツにアクセスし、時間を有意義に使うことができる。

SNSの利用も、他人の投稿をみたり、自分で発信したりすることで、暇な時間を埋めるための手段になっている。

さらに、ショッピングや食べ歩きも、特に目的がなくても楽しむためにお金を使うことがある。

このように、お金を使うことで退屈な時間を楽しい時間に変えたり、日常のちょっとした隙間時間を埋めることができる。

暇つぶしにお金を使う行為は、何か大きな成果を得る為ではなく、日々のリズムや心の余裕を保つための手段と言えるかもしれない。


生活を支えるため

お金は日々の生活を成り立たせるために欠かせない存在である。

まず、家賃や住宅ローンを支払うことで、安心して暮らせる環境を維持する。

また、電気・ガス・水道などの公共料金は、毎月の支払いによってライフラインを確保し、現代的な快適さを享受できる。

こうした基礎的な生活インフラは、お金を払うことで初めて成り立っている。

さらに、食費も生活の重要な要素である。

日々の食事や飲み物を購入するためにお金を使い、健康的な生活を維持している。

外食やデリバリーなど、便利なサービスにお金を費やすことで、時間を節約しながら食事を楽しむこともできる。

食べ物だけではなく、洗剤やトイレットペーパーなどの消耗品の購入も、快適な生活を支えるためには欠かせない支出である。

また、交通費や通信費も生活に不可欠である。

通勤や通学にかかる交通費、またはインターネットや携帯電話の利用料を支払うことで、社会や情報とのつながりを保つ。

特に、現代社会ではスマートフォンやインターネットが重要な役割を果たしており、これらにお金を使うことは、仕事や日常生活をスムーズにするための必須の出費と言えると思う。

生活水準を上げるために、家電製品や家具などを買いそろえることもある。

エアコンや洗濯機など、現代の便利な機器を購入することで、より快適で効率的な生活を送ることができるのである。

しかし、一度快適な生活水準に慣れてしまうと、それを維持するためにさらにお金を使う必要が生じ、収入が減った際にはそのギャップを埋めるための苦労が生まれることもある。

このように、生活を支えるためにお金はさまざまな形で使われ、日々の暮らしを成り立たせている。

お金があることで、安心して生活の基本的なニーズを満たし、より快適で便利な生活を送ることができる。


生きるため

水や食料など、生命維持に欠かせないものを手に入れるためにもお金が必要だが、自給自足という手もあるので何とも言えない。

しかし、現代社会では完全に自給自足で生きることは難しく、少なくとも一部の生活費をまかなうためにお金は必要だと思う。


面倒を解消するため

これが、「お金が存在する理由」の正解のような気もする。

面倒だからこそ、お金を払って誰かにやってもらう。

例えば、通販の送料を払ってでも買い物に行かないことを選ぶように、手間を省くためにお金を使うことは少なくないと思う。

おそらく、多くのビジネスがこうした「面倒を解消する」」ことを目的に成り立っているのではないだろうか。


お金が存在する理由は多岐にわたるが、どれも人間の欲求や生活の一部を支えるために使われていることが分かる。

お金をどう使うかが、その人間の生き方や価値観を映し出していると言えるかもしれない。





イラスト よーよー

投稿 2022.3.5 土曜日

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