ホメオスタシスって何だろう?

この前ふと思ったんだけど、人間の体温って一定を保たれているよね。
👀「そうだね、だいたい36度くらいに保たれているんじゃないかな」

それに、暑いときには汗をかいて気化熱により体を冷ましているし、寒いときには体を震わせ強制的に運動を起こして体を温めているし、外部の気温に影響されないように体温を一定に保ててることって凄いことだよね。
👀「……それってホメオスタシス(恒常性)のことじゃないの」

ホメオスタシス?……。
👀「ホメオスタシスってのは、生物において、その内部環境を一定の状態に保ち続けようとする機能のことだよ」

ふ~ん、生き物にはそんな機能が備わってるんだ。
👀「他にもいろいろあるよ、体の働きを調節する自律神経とか、ホルモンを分泌する内分泌とか、体の中に病原体がいない状態にする免疫とか、健康な状態が維持されるのはホメオスタシスが働いているおかげなんだよ」

いろんな機能があるおかげで人間は生きていられるんだね。
👀「そうだよ、生きていることって凄いことなんだよ」


ダイエットが失敗してしまう生体機能

ダイエットをしたことがあるんだけど、なぜか毎回失敗するんだ。
👀「それもホメオスタシスが働くからじゃないかな」

でも、ダイエットは自分の意志との戦いだから、生体機能は関係ないような気もするけど。
👀「急激に体重を減らしたりすると、ホメオスタシスが元の体重に戻ろうとして、あの手この手を使って意思をくじこうとしてるんじゃないのかな」

えっ、意志にまで働きかけるの……。
👀「そうだよ、急激なダイエットは体が不調になることもあるし、長続きしないことも多いんだ」

そうか……だからダイエットは失敗しやすいんだね。
👀「そう、だからじゃなくて、健康的な方法で食事や運動をするのが大事なんだよ」

運動か~……。
👀「そう、バランスの取れた食事と適度な運動が、健康的なダイエットの秘訣だよ」


心にブレーキをかける厄介者

なんか、やる気が全然起きないんだよね。
👀「それは人間のデフォルト状態だよ、何もしない状態でも命の危険が無ければ、人間は何もしたくなくなるんだ、もしかしたらそれもホメオスタシスが働いているせいかもしれないよ」

えっ、体の状態を一定に保つ機能がホメオスタシスなんでしょ、どうして人間の行動まで抑制しちゃうの。
👀「そうだね、人間は環境の変化を嫌う生き物だから、今までとは違う環境になりそうなことには敏感に反応して、本能から心に『今までの状態でも別にいいんじゃない』と訴えかけるんだ、それがめんどくさく感じたり不安に感じさせたりするんだ」

人間は環境が変わっても適応していく能力があることばかりに注目してきたけど、今が心地いい状態だと逆に変化を拒んでしまうんだね。
👀「そうだよ、ちなみに、環境の変化に応じて自信を変えていくことをトランジスタシス(変容性)って呼ばれているんだ、例えば、仕事の環境が変わると、最初は不安を感じるけど、時間が経つにつれ慣れていくみたいなことだね」

じゃあ、なにか新しいことを始めるときに躊躇したりするのは、みんなホメオスタシスが働いちゃうからなんだね。
👀「自分の世界を広げたいときはトランジスタシスが役に立つけど、何かに挑戦する前に自身の心にブレーキを掛けるホメオスタシスという機能があることを知らないと、変化を求めているのにいつまでたっても行動を起こせない状態になっちゃうんだ」

本能に逆らってまでも、未知の領域に挑戦できる人間って凄いんだね。
👀「関心ばかりしていないで、これで人間が行動できないときの理由が分かったんだから、これからは少しづつでも変化を求めて生きていくことができるんじゃないかな」


外部要因は関係ない?

宝くじで高額当選した人間が散財して大金持ちになる前の状態にもどってしまうってのを聞いたことがあるんだけど、もしかしてホメオスタシスが働いているせいなの?……。
👀「う~ん、それはちょっと違うような気もするけど……でも、その人間の生活環境や経済状況が急激に変化することで、心理的・生理的な安定を求める心理が働くかもしれないけど……でもやっぱりホメオスタシスは体の内部環境を安定させる機能だから、外部の状況に対する心理的な反応とは少し異なるんじゃないのかな」


投稿 2024.4.25 木曜日