信じるという言葉の意味を探してみる
世の中には「信じる」という言葉がある。
とても大切な言葉なのだが……なんとなく違和感を覚える言葉のひとつでもある。
その理由は、「信じる」という言葉が、科学的に証明されない事柄や、未知の領域に対して使われることが多いからである。
「信じる」という言葉の意味を調べてみると「その事柄をまったく疑わずに本当のことだと思うこと」だということなっている。
これは「当たり前」という言葉の意味と似ているようでいて、微妙にニュアンスが異なる。
よく理解されているものには「当たり前」という言葉が使えるが、よく理解されていないもの、つまり「当たり前じゃないもの」に対して使うとき、「信じる」という言葉が登場してくる。
例えば、死後の世界やパラレルワールド、神様や宇宙人、占いや予言など、科学では証明できないものに対して「ある」や「いる」や「当たる」という肯定の言葉と共に使われていることが多い。
「死後の世界は有ると信じる」
「神様はいると信じる」
「占いは当たると信じる」
こうしてみると「信じる」という言葉には強い力があるように感じるが、よく考えれば、単なる「思い込み」であることも多い。
「信じる」=「思い込み」
ただ、「信じる」という行為は単なる思い込みだけでなく、強いエネルギーとなりうるものだ。
肯定しながらその結果が訪れることを願う、つまりその事柄がうまくいくという強い意志が、「信じる」という言葉の裏側にはある。
「良い結果になることを信じる」
「悪い結果にならないことを信じる」
何かを信じるとき、我々はその事柄がうまくいき、自分の救いとなり、利益となる方向に進めるよう願うものだ。
そして、「そうなるのだ」という強い確信へと育てていく。
そう考えれば、「信じる」という言葉は単なる思い込みではない。
強力なモチベーションとなり、人生を前へ進めるエネルギーとなる。
だからこそ、自分自身を信じることができれば、目標に向かう力が湧いてくるし、自身を肯定できれば人生の様々な困難も乗り越えやすくなる。
「信じる」という言葉は、自信の成長や人生の方向性を切り拓くちからとなる、ものすごい意味と価値を持つ言葉なのだ。
投稿 2023.1.5 木曜日