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自分のした事は許せるけど他人のした事は許せない

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同じ過ちを犯したとしても、他人の行動に対しては厳しい視線を送りがちなのに、自分の行動には寛容であることってあるよね。 👀「確かにそうだね、でも、なぜそうなるんだろう?」 自己中心的な考えが影響しているのかな……。 👀「それも一因だけど、もっと深い心理的要因があると思うよ」 例えば?。 👀「自分の行動については、その背景や動機、感情を自分自身で理解しているから、自分に対しては寛容になりやすいんだ、さらに、自己評価を守るために、自分を肯定することで心理的安定を保とうとする傾向もあるんだ、これは自己肯定感を維持しようとする心理的メカニズムとも関連しているよ、心理学的には、これを『認知的不協和の解消』と呼んでいるんだ」 ふ~ん、なるほどね、じゃあ他人の行動にはなぜ厳しいの?。 👀「他人の行動については、その背景や動機を十分に理解できないから、簡単に判断を下してしまうことが多いんだ、それに、他人の行動が自分に直接的な影響を与える場合、感情的な反応が強まり、許容することが難しくなることもあるね、ここには『内集団バイアス』や『外集団バイアス』といった認知バイアスも関係しているんだ、これらのバイアスは、自分や自分に近い人々の行動を好意的に解釈し、他人や外部の人々の行動には厳しくなる傾向を持つんだよ」 理解するのは難しいんだね、心理学的にはどう説明されているの?。 👀「こうした現象には、いくつかの心理的なバイアスが関係しているよ、例えば、『自己奉仕バイアス』というのは、自分の成功は自分の努力や能力おかげだと考え、失敗は外部の要因に帰する傾向のことなんだ、一方で、他人の行動については『対応バイアスや』や『基本的帰属の誤り』といって、その人の性格や意図によるものだと考えがちなんだ」 なるほど、じゃあ、どうすれば他人に対して寛容になれるの?。 👀「まずは共感をもつことだね、他人の立場や背景、感情に共感することで、その行動の理由を理解しやすくなるよ、そして次に、自己反省を行うことも大切だね、自分の行動を客観的に振り返って、他人の行動と比較することで、公平な視点を持つことができるんだ、他にも、日常生活で異なる意見や価値観に触れる経験を増やすことや、心理学的な訓練や教育プログラムを利用する