大人になるとワクワクしなくなる理由
子供の頃って、新しいことに対するワクワクや楽しさを、ほとんど毎日のように感じていた気がする。
何を見ても、何をしても、すべてが新鮮で、「こんな世界があるんだ!」と心が躍っていた。
どんな小さな発見でも、それだけで1日中楽しくなれたし、退屈する暇などないほどだった。
だけど、大人になるにつれて、そういう感覚は少しづつ薄れていった。
なんでも、「こんなものか」と感じるようになり、心から感動したり驚いたりすることが少なくなった気がする。
日々は流れていくけれど、どこか淡々としていて、強く心に残るようなことが減ってしまった。
なぜなんだろう……。
もちろん、大人になっても楽しいと感じる瞬間はある。
趣味や旅行、美味しいご飯に癒されることもあるし、誰かとの時間が嬉しいこともある。
でも、子供の頃のような「初めて知った」「こんなに面白いことがあるなんて!」というような純粋な新鮮さは、どこか遠ざかってしまった。
もしかすると、経験を積んでいろいろなことが「わかって」しまうから、驚くことが減ったのかもしれない。
ある程度のことは想像がついて、「どうせこうなるのだろうな」と予測ができてしまう。
だから、感動する機会も自然と減ってしまうのかもしれない。
それに、大人になるにつれて「純粋さ」が薄れていくのも原因かもしれない。
子供のようにまっすぐに物事を受け取れなくなって、どこかで損得や効率を優先してしまう。
そして少しづつ、感情の反応も鈍くなっていくような気がする。
でも、だからといって、人生をただの惰性で生きていくのはもったいない。
このままなんとなく過ごして、なんとなく楽しいような、でも本当に楽しいのか分からないまま人生が終わってしまうとしたら……それはやっぱり寂しい。
「このままでいいのかな」と、不安になることもある。
そう思ったときに、やっぱり大切なのは「新しい体験」だと気づいた。
未知の世界に触れることや、まだ見たことがない景色を探しに行くこと。
そういう行動の中に、かすかでもワクワクやドキドキが戻ってくるんじゃないかと感じる。
もちろん、子供時代のような純粋な感動を完全に取り戻すことは難しいかもしれない。
でも、大人だからこそできる「ちょっとした挑戦」や「新しい発見」はまだまだある。
挑戦といっても、何か大きなことをする必要はない。
むしろ、日常の中に小さな変化を取り入れていくことが、心をリフレッシュさせる一歩になると思う。
たとえば──
・いつもと違う日用品を使ってみる
・普段とは違うスタイルの服を選んでみる
・新しい料理に挑戦してみる
・ふらっと知らない街を歩いてみる
・行ったことのお店に入ってみる
・気になっていた趣味を一歩だけ始めてみる
そういったほんの些細な変化でも、日常の風景が少しづつ違って見えてくる。
そしてそれが、新しい発見や驚きを生んでくれることがある。
また、脳科学の研究でも「新しい経験」が脳を活性化させることが分かっている。
新しいスキルを学んだり、異なる文化に触れたりすることは、神経回路を刺激して脳の柔軟性を高める。
つまり、新しいことに挑戦することは、感性を豊かにし、人生そのものの質を高めてくれる行動でもある。
結局、毎日が充実するかどうかは、自分の行動次第なんだと思う。
やる気を持って、新しいことに自分から飛び込んでみる。
たとえ小さなことでも、その積み重ねが「自分だけの人生」を形作っていく。
だからこそ、やっぱり何事もやる気を出すことから始まる。
ほんの少しの好奇心と行動力で、今日という日も、また少しだけワクワクしたものに変えていけるんじゃないかと思う。
投稿:2021.11.20 土曜日