引き寄せの法則が失敗した日

磁石で引き寄せの法則を実行している人間




「強く願えば、叶う」——そんな言葉を信じていた時期があった……いわゆる「引き寄せの法則」という考え方に夢中になっていたのである。

引き寄せの法則とは、「自分の思考や感情が現実を引き寄せる」という考え方だ。

ポジティブな気持ちで理想を具体的に思い描けば、それにふさわしい現実が自然と引き寄せられる。

逆に、ネガティブな感情に囚われると、不運や望ましくない状況を引き寄せてしまうと言われている。

この法則を信じて、毎日、目を閉じて未来を想像していた。

理想の仕事、理想の恋愛、理想の生活。

どれも鮮明に思い描いて、「これはもうすぐ現実になる」と信じていた。

でも、現実はまったく動かなかった。

むしろ、変わらない日々に焦りだけが増していった。

「こんなに願ってるのに、どうして叶わないの?」

「もしかして、波動がまだ低いのかな……」

「ちょっとでもネガティブになったら、それが現実になるのかな……」

そう思いはじめると、今度は自分の感情まで管理しようとして苦しくなった。

「ポジティブでいなきゃダメ」「ネガティブな思考は絶対にダメ」——そうやって、心にフタをするようになってしまった。

だけど、ある日ふと思った。「願う」ことばかりで、「行動」は何もしていなかったのではないか、と。

たとえば、理想の仕事を願っていても、求人を見てもいなかった。

理想の人間関係を求めていても、自分から声をかけることもなかった。

お金がほしいと思っていても、収入を増やす方法について調べたこともなかった。

これはよくある「引き寄せの法則がうまくいかない人の特徴」かもしれない。

つまり、“願っているだけで、現実の行動が伴っていない”ということ。

引き寄せの法則が失敗したのではなく、「願えば叶う」という“受け身の姿勢”のままでは、何も変わらないことに気づいたのだ。


引き寄せの法則が叶わない理由とは?

自分の経験から言える、引き寄せの法則が叶わない理由は以下の通りである。

願って満足してしまう(行動が伴っていない)

現実と理想の差に疲れてしまう(思考が空回り)

ネガティブな感情を抑え込もうとする(心の自然な動きを無視する)

「宇宙が何とかしてくれる」と他力本願になる(神様も含む)

実は、多くの人が「引き寄せの法則=魔法のような力」と勘違いしてしまう。 でも本当は、「願う → 気づく → 動く」というプロセスが必要だった。


引き寄せの法則に効果を感じられないときの対処法

もし今、あなたが「引き寄せの法則が効かない」「叶わない」と感じているなら、以下のことを試してみてほしい。


小さな行動を始める  理想を願ったあと、それに近づくための行動を1つでもやってみる。


ネガティブな感情も認める  不安や迷いがあるのは自然なこと。それを否定しなくていい。


過程に目を向ける  「叶ってない今」ばかりを見ず、「少し前よりも進んだ自分」を見てあげる。


自分の願いを“行動に翻訳”する  たとえば「人間関係をよくしたい」という願いは、「挨拶する」「LINEを送る」といった具体的行動に変換できる。


願うことはスタート地点。

でも本当に未来を変えるのは、「今日、自分がどう動くか」だった。

引き寄せの法則に頼るのではなく、 自分自身が「願いを叶える存在」になれるように、やる気を出して少しずつでも前に進んでいこうと思う。





投稿:2025.6.5 木曜日

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