夜更かしをやめただけで人生がちょっと動き出した話
夜に寝床につくときにはいつも「朝なんて来なければいい」と思っていた。
特に日曜日の夜や連休最後の日の夜などは……。
仕事の日はギリギリまで寝て、休日は午後に起きるのが当たり前……最悪、夕方まで寝ていたこともある。
そんな人間が今は早起きしている。
いったい何があったんだろう……自分のことなんだけどね……。
結論から言うと、「早く寝るようにした」――ただそれだけで、朝に自然と起きられるようになった。
でも、長年染みついた夜更かしの習慣を変えるのは正直、簡単じゃなかった。
朝は時間に追われてバタバタ、忘れ物だらけだったあの頃。
車の鍵を忘れたり、お弁当を忘れて外で昼食……財布を忘れて、いつも買ってた缶コーヒーすら買えないことも。
準備していたつもりでも、寝坊助は忘れるときは忘れる。
準備云々の問題じゃなかった。
そして休日になると、「寝ていたい」という誘惑にあっさり負ける。
目が覚めても、雨の音が聞こえたらもう一度布団にもぐる……あの二度寝の気持ちよさはほんとに最高だった。
でも、こんなにも朝が苦手な原因は実はたった一つ、「夜更かししていただけ」だった。
テレビをダラダラ流し見、ゲームの続きが気になる、マンガを読み始めると止まらない……自由時間の誘惑は多すぎる。
でもその自由のツケが翌朝に回ってくる。
「ちょっとくらい寝るの遅くなっても大丈夫でしょ」――この気の緩みが、次の日の体調と気分を地味に崩していく。
でも今は、なるべく早く寝るようにしている。
たまに寝床でスマホをいじってしまうこともあるけど、起きる時間は固定。
「やる気を出して人生を変えるなら、まずは朝から」って思ったら、眠いなんて言ってられなかった。
それに、「寝坊助と有意義な人生には互換性がない」って本気で思った。
早起きするようになって感じたこと――たくさんあるわけじゃないけど、「これはよかったな」と思えることは確かにある。
メリットだと感じたこと
朝日がきれい
早起きすると、まず朝日が見られる。
これが意外と良くて、世界ってこんなに美しかったんだなって思ったりする。
朝日を浴びると、セロトニンっていう神経伝達物質が脳から出てきて、やる気スイッチを押してくれるらしい。
ただ正直、太陽光浴びたからって急にやる気MAXになるかというと……そうでもない。
でも「今日も一日始まったぞ」っていう雰囲気にはなるから、気分の下支えにはなってる気がする。
一日が長く感じられる
早く起きてると、それだけで一日が長く感じられて得した気分になる。
睡眠時間は夜更かししてた頃と大差ないのに、朝から動くと時間の密度が違う。
忘れ物もほとんどなくなったし、朝の準備に余裕があるだけで心がだいぶラクになった。
ちなみに、「勉強は朝がいい」ってよく聞くけど、休日は朝から読書(たまにマンガ)して過ごしてる。
この静かな時間がけっこう贅沢で、自分にとっては大事なリセットタイムになってる。
しなくなったことがポイント
「何をしたか」より「何をやめたか」が大きい。
自分の場合は、テレビを見なくなった。
ゲームもやらなくなった。
たったそれだけで、早寝できるようになった。
もちろん、見たい番組とかハマってるゲームがあるときは誘惑との戦いになるけど、
「明日の自分のために今日は寝る」と思えるようになったのが大きかった。
人生を変える第一歩
睡眠は健康にもメンタルにも超大事。
人生の三分の一は寝てるんだから、朝活したいなら「寝る時間を削る」んじゃなくて「早く寝る」しかない。
これはほんと、実感としてある。
「自分は一生寝坊助だろうな」と思ってたけど、やる気次第で生活リズムって変えられる。
この事実が、自分にとってはちょっとした自信にもなった。
やる気も以前よりも湧く頻度が向上した気がするし……。
朝が苦手で悩んでる人は、まずは「夜更かしをやめる」ところから始めるといいかもしれない。
もしかしたらそれが、人生を変える第一歩になるかもしれないから。
イラスト:にゃーこみーこ
投稿:2021.5.10 火曜日